満寿屋 レターパッド
同じものがないですが、これの縦書きのものを何となく買ってなかなか良いです。
線の主張が少なく、また紙はさすがの書き心地。ややざらつく筆触りで滑りすぎず制御しやすい。つるつるすぎるのは苦手です。
まぁ、手紙として使ってるのではなく、万年筆の手遊びや暇つぶしとしての利用です。ちょっと高いかね。
暇を持て余したインクの耐水実験
気が向いたので、1日置いたインクがどれぐらい水に耐えるのか、耐水実験してみた。
前
後
いずれも染料インク。ただしアウロラブルーブラックのみ、某掲示板で染料と顔料との混合という噂がある。それを確かめたくてやってみた。
書いてから22時間ほど経過したインクを、ため水の中に約10秒紙ごと浸水させる。その後取り出し、ティシュで押さえて水気をとる。
紙はLIFEのライティングペーパー。
結果としてはご覧の通り。
流れにくさではプラチナのブルーブラックが色も残り、優秀な結果に。
アウロラのブルーブラックは黒の成分のみ残り、青いインクは流れていった。同社のブルーは殆ど流れて読めないぐらいになっているので、青色が特に水に流れやすいのだろう。
セーラー社の山鳥と海松藍は、アウロラとは逆に黒みの色が流れ、鮮やかなシアン、緑が残った。
パイロットの土筆はどの色がというよりも全体として薄くなった。
プラチナのブルーブラックが予想以上に残って驚いている。
アウロラのブルーブラックは色の濃さからすると及第点か。
意外と面白かったので、またやるかもしれない。
天才シェフの絶対温度
努力せずして努力する人が天才なんだな。
「調理場という戦場」と違い、取材、インタビューしたものをライターがまとめたもの。非常に読みやすい。またプロットが秀逸で、まるで映像作品を見ているように読める。
一流シェフというのはどういう生き物か、少しだけ見ることが出来たかな。
しかし職場は体育会系なんですね。まぁ職人の世界だからこうなるのか。
昆虫こわい
昆虫(好き過ぎて)こわい、ということですね。
夏休み子ども科学電話相談の先生シリーズ。どうしてこうも変態さんが多いのか(褒めている)。そして皆さんやはりクレバーな文を書かれる。
川上先生はウィットに富んでリズミカル、小林先生はドライで淡々としながら情熱が垣間見え、この丸山先生はとにかくワクワク楽しい臨場感が味わえる文章。
虫のこと好きではないけど、こんなに色形、サイズが違うのがいるなんて驚き。人類滅んだら次は昆虫の世紀だろうな。
とにかく虫が好きな大きな子供たちがキャッキャしながら虫を観察、採集している。それがこちらも楽しくなる。また、国ごとに違った文化も見えて、旅行記でもありこれまたワクワクする。
しかし巻末には、果たしてどれほどの労力がかかったのか、計り知れないハネカクシの系統樹があり、素人からもすごい研究なのだと思い知らされる。本はいいですね、そんなすごい人の研究を1000円そこそこで読めるのだもの。
実生活には役立たないが、こんな世界があるのだと読書の醍醐味の一つを味わうことが出来た。おすすめ。もちろん、鳥の川上先生と恐竜の小林先生の本もおすすめです。
アウロラ オプティマ365 アズーロ
買いました。たけーよ。でも買いました。
一年に一回出る限定シリーズ、365。
アズーロという名前が付けられたこれは、深海の青と清流の翠を溶かして固めたような、深みと爽やかさを味わえる色味です。
字幅はB。万年筆はやっぱり太字でしょう。
しかしアウロラは国産並みに細く、またこの写真の満寿屋の紙はインクの吸い込みが早いからか、線画より細くなります。
全然太字でも大丈夫だよ、むしろ太字がいいよ。
ペン先、見えないかもですが18K。
ペン芯はエボナイトということで、一週間ぐらいするとよりフローがよくなるようです。楽しみ。
インクを入れる前は、リザーブタンク機構が良く見えました。もう私が語るまでもなく有名ですね。
インクはアウロラのブルーブラックを。
アウロロイドを初めて所有しましたが、手に吸い付くように馴染んで非常に持ちやすいです。
プラスチックにありがちな、手油でねとっとする感じもない。
またこの見た目から想像出来ないほど軽いです。
アウロラは万年筆の柔らか、しなやかとは真逆にありますので、軸やスタイルの美しさだけでは買わない方がいいです。
試し書きしてびびっと惚れたら買うべきです。
独特のサリサリ感(ほんとにサリサリと音がする個体もある)は、ほかのペンでは味わえません。
このぼてっとしたスタイルも愛らしい。短めですが、キャップを後ろに挿せばちょうど手に馴染むサイズ、バランスになります。
日本のメーカーもがんばってこういう色っぽい万年筆を作って欲しいものです。