空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

傷なんてないと思ってた

昨日一緒に花火に行った同期がさ、「そろそろ転職とか考える時期かなー」とか言う訳よ。
はぁ?何だよいきなりよ。
いや彼にしちゃいきなりじゃないんだろうけどさ。
うちの会社がもう悲鳴上げてんのよ。
油切れしてキィキィ鳴いてんの。
だんだん辞めてく人増えてるしさ。
そんなん、君に言われなくてもわかってるよ、気付いてるよ。
でも君はさーずっと本部にいてさー、空よりもっと感じてたんだろね。



だからってそんな事、言うなよ。
何だよ。
何だよ。
もう気働きじゃ回らないのかよ。
そうだよ、頑張ったって、どうしようもないことあるよ。

会社が進む方向とか、トップの考えとか、そういうの。
人件費とか、採用とか、そういうの。




わかってるよ。
でも、踏ん張ってる人いる限り、
見捨てることなんてできないわけだよ。
だって世話になった人たちだもん、空何にもできてないんだもん。



空はさー、守る物は自分だけでいいから、最後まで残ってもいいんだよ。
辞めさせられてもいいんだよ、何とでもなるよ。



だからさーもうちょっと踏ん張ってよ。
もう一歩先に行こう。
いくぞお!つって大声張り上げて、張りぼての自信でもいいじゃん。







だからそんな寂しいこと、言うなよ。