空太のそら言

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人々のかたち

人びとのかたち (新潮文庫)

人びとのかたち (新潮文庫)

塩野さんって、本当に人間が好きなんだね。読んでいてそれがとても伝わる。
いい本です。読むのにだいぶ手こずりましたが。



天才、平凡というキーワードが最後の方に出てきた。
天才。
物事に気付は気付くほど、人は孤独になる。何もかもを知ってる存在、神と呼ばれる人は、この世で最も孤独な存在になる。
誰も彼を理解できないから。
でも、それでいいんですよ、って塩野さんは言う。
ただし、何でも知ってる神様にびっくりしたり感動したなら、それを素直に伝えてね。孤独な神様は、それがとても嬉しいんですよ、と。

塩野さんの言うことは一貫している。ありのまま受け止めること。持って生まれたものなのだからと。
私はまだその域までいってないや。



「天命を知るのは、不可能を知ることにすぎない。」って、何が自分に出来るか何を持ってるか分かってないとできないし、そこに信念がないと言えない。
ほら、一貫してらぁ。