一年は、なぜ年々速くなるのか
一年は、なぜ年々速くなるのか (青春新書INTELLIGENCE)
- 作者: 竹内薫
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2008/11/05
- メディア: 新書
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物足りない…。
99.9%は仮説の作者です。あの本面白かったから、こいつも買ってみました。
この一年で色んな本を読み、そのなかに幾つかの科学読本もあった私としては、ちょっと足りないです。導入としては面白いんじゃないかなぁ。親しみやすい問いがテーマだし。
でも、「こうだろう」って結論(仮説だが)が、私と竹内さんでは違ってた。
私の仮説。
・人間の記憶装置は、時間でファイルを作るのではなくデータ(刺激)サイズによってを作る
・そしてそのファイルの多さが時間の経過と認識される
・ファイルを検索する機能が低下すると(加齢)、思いだそうとしても何が起きたか思い出せない→いつの間にか時間がたった実感に結びつく
・そもそもHDD要領が小さくなっていく
記憶が深く関係すると思ったのです。
ペッペル博士という人が言うには、人間はおよそ3秒を一コマと認識していて、3秒ごとに意識が変わっていくそうだ。その秒数は、年をとると長くなる傾向があるとも。
記憶する方法だけでなく、認識するにもデータ容量があらかじめ決まっているファイル形式をとっていて、この場合の3秒が一つのファイル、一つのファイルが一つの時間が経過した意識になるんじゃないか?時計の秒針が一つ進むように。んだから3秒でファイル一つの人と、6秒でファイル一つの人では、後者の人の方が本人の時間経過の意識が遅い。(この辺は本文に書いてあります)
相対性、相対性ですアインシュタイン先生!
この本読まなきゃこんなこと考えなかったな。
でも、時間と物質変化についての言及がなかったのが残念。当然あると思って買ったんだがなぁ。やっぱ色んな考えの人がいるな。
もしこれを人に勧めるならば、「科学に興味がわいた人への手引き」。この本の中で引用されてる書物のがずっとワクワクしそうだ。
そう言う点では、作者の意図は伝わったと言える。
しかし、つい先日読んだ羽生さんの本が引用されてたのには驚き。
やっぱ宇宙のすべては望めば叶えてくれるんだな。宗教じゃないですよ。物事は捉え方一つという事。