空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

課長を困らせてしまった

手がすごく震えていた。
たばこもあっと言う間に吸った。
お茶をガバガバ飲んでた。
みんな私のせいだ。




課長を困らせてしまった。
また泣いてしまった。
泣きたいのは課長のほう。
なのに私が先に泣いてしまった。



課長を困らせたくなかった。
ただそれだけだった。
だから嘘をついた。
分かったふりをして、課長の鏡になった。




課長は無事に家に着いただろうか。
私はひどい。
でももう、迷惑かけたくない。
私よりよっぽど、課長の方が泣きたいのに。
ごめんなさい。
ごめんなさい。




胸が痛いって、言っていた。
課長。
ごめんなさい、私のせいだ。
ごめんなさい。
もう、変なこと言わない。