空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

理性の限界

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)

理性の限界――不可能性・不確定性・不完全性 (講談社現代新書)


つい昨日、昔の自分の本を選択する嗅覚が鈍いと嘆いたばかりだが、いや最近はなかなかいいんじゃないか?
この本を読み終わって、思わずニヤリとほくそ笑んだ。
物理学の量子論のような話が、まさか社会学や論理学の中にもあったなんて、まさにエレガント!!
私はずっと、死ぬまでこの世の真理を探していくのだと思っていたが、そうか真理とは不確定性だったのか。
そしてこの論理は自己矛盾する。
真理とはゆらがないもの。不確定性はゆらぐもの。
ゆらがないものはゆらぐ、って、めっちゃ矛盾してるもんね。
でもこの矛盾している状態こそ、真理であることを示している。
あー楽しい。すごい楽しい!