空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

黄昏ホリック再びまじめにレビュー

millstonesさんの黄昏ホリックです。耳がホリック状態です。聞かない日はないぐらいです。もう生活の一部です。
以前にもレビューはしたのですが、だいぶ耳が慣れてきたので、改めてレビュっちゃいましょうかね。
それにしても、ツイッター覗いていると、millstonesさんが同年代としか思えない。勝手に親近感。

1.Soaring into the sky
やっぱりこの曲を聴くと「始まる!」と思ってしまう。これはパブロフ犬状態なのか。
そう良いコンポを使っているわけではなく、かつ蝸牛型メニエールの影響でいまいち低音が聞き取れない私でも、心拍のようにドクドク言ってる音が気持ちいい。
ドラマチックな音の運び方が好き。

2.5月少女
もう歌えるようになってしまったw
爽やかでかわいい歌。これからの時期にぴったり。
ある意味このアルバムの中で一番異彩を放っている曲。雰囲気が全く違うもの。
こちらも低音のズンズンいってるのが心地よい。
2番の入りで使われている変な音がすき。なんて言うんだろう、テクノ出よく使われるような、ギュギュギュみたいな音。(これでは伝わらない)

3.Railroad Crossing
GUMIって癖がないんだなーと思わせる一曲。
これヘッドフォンで聞くと、結構耳にがつがつくるんじゃなかろうか、というほどポコポコ音(これでは伝わらないてば)が強い。それと、最初に思ってたよりテンポが早く軽めの曲だった。もっとゆったりしてるイメージで聴いてたわ。
間奏がすてき。millstonesさんは歌がないところの崩し方が上手すぎて惚れる。

4.Arbitrary Utopia
車を運転してるとき、無意識で聴く曲。
トンネルの中が似合う。

5.旅鳥クロニクル
おしゃれなルカ曲。この印象は変わりません。
ちなみに歌詞についての感想があまり無いのは仕様です。
曲聴きながら歌詞を日本語として聞き取ることができません。歌詞カード読まないと無理。この曲に限ったことではなく、すべての音楽についてです。だから、歌詞についてはあまり触れない。あしからず。
うーん。人には嗜好性がありますからね、私はいまいちこの曲がぴんとこなかった。私がおしゃれじゃないからか。
一つの曲としてまとまりがあると思う。そのまとまりのお陰で、あまり人を寄せ付けないイメージがあります。

6.無意識の回廊
どんどんこの曲が好きになっていきます。
あああこの予測不能なかんじとか、ぜんぜんリズムとれない感じとかいいよおお。millstonesさんのお陰で、変な拍数の曲に飼い慣らされている感じがします。とてもします。
この頭の中翻弄される感じがすき。
でも世間的にはこの曲のほうが旅鳥クロニクルよりよっぽど苦手という人の方が多いんだろうな。もったいない。

7.7
おおこの曲も好きだ。
この適度な疾走感。いろんな種類の打ち込みサウンドが聞こえる。ドラマチックだよねえ。
主旋律以外の音が好き。いや主旋律のバイオリン音が嫌いと言っているわけではないですよ。他がもっと好きなのです。

8.計画都市
ああやっぱりいいなあこの音。ほんとこの曲と結婚したい。
これも、サビより前奏間奏やAメロがすき。おまえさっきから何回好きって言ってるねん、ってくらい好き。語彙少ないのが悔しい。
「書き変わる」のハモリが気持ちよいなあ。
物語性の強い曲だと思う。歌詞抜きにしても。大好物です。
本当にこの曲に出会ってからmillstonesさんに骨抜きにされっぱなしだ。いやらしい話、欲情すらする。自分でもびっくりだが、音楽に欲情する日が来るとは思わなかった。
何度聴いてもゾクゾクさせてくれる。

9.noctiluca
聖剣伝説2だ。菊池さんのメロディを彷彿とさせる。余談だが聖剣伝説2は神曲揃いです。
インスト曲ではアルバムの中で2番目に好き。一番は無意識の回廊。
ああこうして改めて聴くと、結構いろんな音が混ざっては消えていってるんだな。凝った曲だ。ヘッドフォンで聴きたい。

10.Theory of Nothing
後ろで聞こえる打ち込みの音が好きだー。
一曲の中でしっかり盛り上がりのある曲。結構カタいイメージ。隙がないって言うか…誰にも頼りません、って感じっていうか…どんなだそれ。

11.pseudoresurrection
ピアノのきれいな旋律の後ろで、ズンドコいってる。甘辛コーデってかんじでしょうか。意外性の和音。
しかしタイトル読めない。これでスペル合ってるかどうかもよく分からない。文字数が多すぎて不安。間違ってたらごめんなさい。
途中のブブブブって音がすき。その音が聞けるのを毎回楽しみにしている。

12.可能世界のロンド
ああ…。やっぱり最高峰だ。
このバランス、音、声、リズム。ほんとに美しい曲だと思う。
空気清浄機から出てくる空気の匂い。
計画都市が本能を鷲掴みする曲だとしたら、可能世界のロンドは理性を奪う曲。ひどく理性的な部分がもっていかれる。
どうやったらこんな物語が作れるんだろう。同じ人間が作った曲とは思えない。美しすぎる。
どうしても、このアルバムの中心はこの曲だなあと思う。

13.黄昏ホリック
おおお攻撃的だー好きだ。
好きなんだけど、欲情しないんだ…。(そうそうされても困る)
計画都市と可能世界のロンドが双璧すぎて霞んでしまうもったいない一曲。

14.未来紀元歴元年
イントロかっこ良すぎだ。痺れる。
歌が始まった後も、結構音歪んでますもんね。格好良い。
それでも歌始まりとイントロとのギャップが強くて、どうしてもワンルームディスコを思い出してしまうw
この曲の終わり方がきれいなんだよなー。さよなら、さよならと今の世界と別れ、新しい時代の夜明けを迎える。
車を運転していて、川を渡る大きな橋を通るときにちょうどこの曲がかかって、フロントガラスに映る青い空と鉄橋が、雰囲気ぴったりだったのをよく覚えている。


15.ボーナストラック
変な曲。でも嫌いになれない。遊び心を感じるから。
誰もいない昼間、暇を持て余したグランドピアノが勝手に曲を奏でてる感じ。




アルバム全体では、サーバ室の空気のイメージは変わらず、より一つ一つのディテールがはっきり観察できるようになった、そんな感じでしょうか。
ほんとドライブが似合うアルバムです。海沿いでも山道でも、都市高速でもいい。ああ車の運転したくなってきた。

millstonesさんはどんな人なんだろうと思いながら聴いているけど、たぶん、単純に、自分が気持ちいい音を作ってるだけなんだと思う。すごいことです。
今まで聴いてきた曲は、結構感情に語りかける系が多くて、でも理解できるようなできないような…という受け取り方だった。ちょっと相手の感情を考えるとか受け取るとかが苦手なんですね。
意外とPerfumeもそうなんですよ。感情系なんですよ。
でもmillstonesさんの曲はそういうのじゃないから、ぐんぐん入ってくる。だから私はぴったりハマってしまった。
彼にとって作曲は、感情表現じゃないのかな。だとしたら作曲のモチベーションがどこから湧いてくるのかすごい興味ある。

何だか話が逸れてしまいましたが、やっぱりこのアルバムはスルメだし、まだまだ聴き足りないです。
名盤。
アルバム後に発表したキップル・インダストリーもカガリビトもすてきだしね。
これからも、マイペースに自分の好きな音を作っていってほしいと切に思う。