空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

顔じゃない、それが分かって好きになったのだ

アノヒトからの連絡は何もない。用事がなければ連絡はしない、まあ当たり前のことでしょうが。





アノヒトの優しさに気づいて、ますます好きになった。昔から好きだったんだけど、それは外見ばかりだったから、私にとっては中身に目が向いたのがすごく不思議で新鮮だ。
面食いだからよけいに、不思議なんだ。






私はわりと外見を誉められることが多い。

告白されたりとかもある。
でもその度に虚しくなる。私は外見だけしか魅力がないのかと。すごくむなしくなる。
だから、自分が人の中身に興味が持てたことが嬉しいんだ。
そんな些細な個人的な幸せを、きっと持ち続けることができないことに絶望に近い何かを感じる。
どれだけ私がアノヒトの魅力に気付いたとしても、それが生物的幸せには直結しない。
私はまた、孤独と言うお堀の中に籠るだけだ。