知的生産の技術
- 作者: 梅棹忠夫
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1969/07/21
- メディア: 新書
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ってわけで積ん読の山を少し削った。
なかなかに面白かった。
知的生産と知的消費は違う。私は消費しかまだまだできていないなぁ。
もう50年も昔の本なのに共通するところはたくさんあるし、予言通りにコンピューターは人間に寄り添って進化してると思う。
ファイリングの仕方とか、まんまPCのフォルダ管理だもんねー。分類は簡単になった現代での問題は、フォルダを使ってどう分類するかと、あいまい検索に0と1の世界がどこまで対応できるかに集約されている。後者は量子PCなんてものができたら解決しちゃうかもですね。
んで、人間は情報カードのかわりにタブレット端末という二進法の記録媒体を発明した。携帯電話もそれに準ずる。
お陰で情報のデジタル式検索は圧倒的に進歩し。でも、知的生産のための情報整理は今だ未開の分野だろう。
今だ紙とペンが廃れず、あまつさえ手帳が見直されているところを見ると、そこに対するハングリーさが伺える。
結局ケータイがもたらしたのは、時間の節約でしかないんだろう。