空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

男性の育児休暇取得についての私論

さっきやっていた井戸端会議みたいなラジオ番組は、ジブリ汗まみれとかいう名前らしい。
子連れの主婦が集まってなんやら話すと言うもの?らしいが、ゆっくり過ごしたい日曜の夜にかしましい番組は勘弁してほしいと思う。
んでそのかしましい番組の中で「旦那さんは絶対育休取ってほしい。もう義務化しちゃえば良いのに」とか言っていた。
私の考えを言わせていただければ、そんなの暴論であり、結果として男をダメにすると思っている。
干物女のひがみと思われても仕方ないが、男性の中で仕事をしている女からの視点というのはある意味中立だと思うので、自分のためにも考えをまとめる次第である。





問題の育児休暇だが、仮に取った場合一定期間仕事から離れなければならない。どうなるか?当然社会や会社は通常営業なので、抜けた穴を埋めようとする。そこが簡単に埋まるような穴であればあるほど、もともとはまっていたピースは行き場を失う。現実的には戻ってこれるのだが、インフォーマルな場から置いてかれる。しょうがない。もう穴は埋まってしまったんだから。
そして残念ながらその人は重要な仕事を任されなくなり、次第に同期たちに抜かれてゆく。いいんだ、俺は家族の幸せを取ったんだと自分に言い聞かせながら、特別華のない仕事の人生を終えるのである。

そんなことない、うちの旦那は落ちぶれない?ふむ、確かにそういう人もいるだろう。いわば抜けた穴を容易に補充できないピースというやつだ。彼にしか頼めない、彼がいないと困る。そういう人間はごく一部に存在する。しかしそういう人は自分の役割がわかっているので、いい意味で仕事から抜け出すことができない。だから育休も取らない。
しかし得てしてそういう一部の男性には、「育休取ってよ」なんて思っても言わない伴侶が連れ添っているものである。
つまり、そういうことである。






仕事場と言うのは、しかも上層界にいけばいくほど、毎日命を削りながら自分の魂とぶつかって、傷付いてしかし立ち上がって、這ってでも前へ進もうとする戦場である。自分とは何か、人生とは何なのか常に考え続けなければならない。
そしてそういう戦場でこそ奮い立つのが、本来の男である。






だからつまり何が言いたいのかと言うと、今日ぐらいは自分のわがままをいうのではなく、「あなた、いつも私たちのためにありがとう」と心から伝えて欲しいのである。