サカナクションZeppツアー。天まで連れてって

先日サカナクションのZeppライブに行ってきた。その当日したためた感想を忘れた頃に書き込む。

実はライブハウスでの参戦は初めてで、しかもサカナクションのライブも初めて、さらにライブに一人で行くのも初めてという、初心者丸出しの状態ででかけてきた。
会場に到着すると、会場直前のためかもんのすごい行列ができている。この時点で完全にアウェー試合だと悟る。
Zeppでも全部スタンドというわけではなく、一階？二階？に座れる席があって、そこのチケットを取っていた。その人たちとスタンディングの人たちとでは並ぶ列が違うらしく、案内板に従って座席つき席(何だその表現)の列に並んだ。様子を見るとずいぶん客層が違う。スタンドの人たちは仲間できているらしく、すでにお揃いのTシャツとか着ちゃって気合い十分。逆に座席つき席の方は一人できてる人が多く、服装も買い物に来たついで、のような格好。
私はいくつかアリーナのライブに行ったことがあったので、自前のTシャツにジーンズ、手にはPerfumeのタオルを持っただけといういでたちで、その一般っぽい人たちと一緒に列を作った。浮いていた。
スタンドの人たちが収容されてから、我々も粛々と会場に飲み込まれていく。チケットをもがれ、ドリンク代500円の代わりにメダルをもらっていよいよ中へ。
Zeppは初めてだったのであれこれ下調べをしていたので、このメダルはドリンクと交換するものだということは知っていた。開演前でも終了後でも、どちらでもいいらしい。ライブ中手ぶらでいたいので、終了後に受けとることにして、メダルはズボンのポケットに入れておいた。

さて、いざ会場に入ると、真下にあるスタンドはみっちり人が埋まっていて、すでに溢れて上昇してきている熱気に圧倒されてしまった。しかもステージめっちゃ近い。うわーこれがライブハウスかすごいな。開演までしきりにスタンドにいる人たちを上から観察していた。あれが、始まったとたんもみくちゃになるんだろうな。
途中から携帯の電源を落としていたので、何時から始まったのかはよくわからないが、そう時間がかからないうちに私の両隣の席も埋まった。右側は一人で来た女性、反対側はカップルの男性。爆発しろリア充(倒置法)。
バックで流れている音がだんだん増えていき音楽になり、照明に合わせて手を叩く人々。いよいよか。いよいよなのか。ライブはこの瞬間がいちばん楽しい。
そしてライブスタート！

ちなみに私はにわかサカナクションファンですので、セットリストの再現とか曲のレビューとかできませんです、ごめんなさい。それじゃ面白くないので、覚えてる限り印象的だったことを箇条書きにしてみる。
・のっけからテンション上がりすぎてぴょんぴょん跳ねまくる
・途中で隣の人の足を踏んだごめんなさい！！
・山口さんの声の伸びまじやばい
・ってかベースかっけえええええええ
・4曲ぐらいノンストップでテンション振り切れるかと思った
・ルーキーからのセントレイで変な声出た。文字通り痺れた。
・あれ、Perfumeならこの辺でMC入るけど…ずっと曲が続く。
・7曲目ぐらいで真っ暗な中で演奏してたのが印象的だった
・そしてまだ喋らない
・山口一郎は歌が上手くてびっくりする。CDのまんまじゃないか
・うおーエンドレスきゅんきゅんする
・音に集中しようとすると視界が邪魔で目を閉じたくなるけど舞台を見ていたいジレンマ
・てか演出が舞台っぽいんだよねー
・LEDヨーヨーかっこいい
・アルクアラウンド泣きそうになった。これが一番印象に残った曲。胸が切なくて、ずっと手を当てていた
・そこからアルクアラウンドリミックスやばばばばば
・再びテンションあがりまくり
・やっぱりアイデンティティは盛り上がりますよね
・何かもう途中で気持ち良すぎて天に昇ってしまうかと思った
・アンコールは2回もあった
・山口さんかっこいいなあ。楽しそうに歌っているな。かっこいいな
・あれ、僕と花は…？
・僕と花を聞いた後に赤い目という曲を聞くといいらしい
・最後は「写真撮って良いよ」と許可が出たので、全員撮影大会。みんなが携帯で取りまくりなのは、上から見てて大変面白かった。
・出るとき忘れずメダルとドリンクを交換した。ストラップつきのペットボトル飲料だった。ストラップ嬉しい
・そして帰ろうと駐車場に来たらものすごく渋滞していて全然帰れない
・汗かいた。めっちゃ汗かいて暑くてそして一気に寒い

この記事実は、いっこうに駐車場から出れない帰りの車中でしたためています。だから終わったばかりね。
いやー楽しかった。もうほんと楽しかった。
暴れまくったので爽やかに眠れそうだ。
この様子なら、私はスタンドデビューしても大丈夫そうだな。両隣の人もノリノリだったので良かった。

あんまり気持ち良くて、途中ほんとに物理的に天に昇っていきたくてたまらなくなった。エクスタシーだ。性欲ではないんだけどその衝動は性的興奮に似ている。プラトニックラブなんていうけど、精神だけでもオーガズムのその向こうへいけると思うよ、わりと本気でそう思う。
そんなライブでした。まだ全身が痺れてるみたいだ。魚に体の中の水をかき回されてしまった。

ちなみに飛んで跳ねて頭を振っていたら、レブールの良い匂いがしてきた。うむ女性らしい、と自己満足。

しかし課題も残った。
まず体力がない。すでにふくらはぎがぱんぱんだ。連続で跳ねることはできるが息がもたない。
そして、跳ねると音に集中できない。体を動かす方に意識を使ってしまって、耳が適当になる。
でも体は勝手に動く。
音を聴いて登り詰めたい気持ちと、しかし裏腹な体。
ライブの楽しみ方に初めて戸惑いを覚えた。

いやしかし楽しかった。楽しかった！