ローカル線で行こう!
真保裕一が実は好きでね。奪取やホワイトアウトを昔読んだものです。久しぶりに本屋に寄ったらこの本が積んであったので買ってみた。
うーん…。真保裕一でなくてもよかったんじゃないかという内容だった。程よいミステリーもあり、恋愛もあり、まとまった読み物としては面白い。だが、かつて奪取を読んだ人間としては、どうした真保裕一と言わざるを得ない。鉄道会社の内情を描いたとは言えず、お役所の人間関係の描写も中途半端。では経営的な教科書になるかというとそれもない。娯楽小説でしかなかった。いやそれでもいいのか…いいのか?
いいと仮定して、分厚い本の割りには飽きずに読めるストーリー展開は流石だろう。ただ、最後の陰謀はいささか大きくなりすぎて書き切れていない感。
うーん。テレビドラマ狙いだったのかな?