フリーター、家を買う。
- 作者: 有川浩
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2012/08/02
- メディア: 文庫
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ぐう…悔しい。一気読みしてしまった。
個人的に今家づくりに興味が湧いているので、家づくりに関するドタバタ奮闘記かと思ったら全然違った。第一章の重さに泣いた。比喩的表現ではなく実際に泣いた。カーチャン…。
主人公が意外としっかり者で、そんな人でもニートになってしまうものかと思う。自分は順当に就職できた人間なので、恵まれていたのか。確かに、最初につまづいてしまった同級生は、今でも臨時雇用で働いている人もいる。それを幸せと捉えるか不幸せと捉えるかは本人次第だが。
相変わらずするすると読めるのに重いという謎の文章力に引き込まれてしまった。やっぱり誰かに必要とされるのっていいよね。
でも、突然に恋愛展開があってびっくりした。え、あんたその子のこと好きだったの!?ってびっくりした。この話に恋愛的要素は不要だと思うのだがなぁ。おもてなし課の時は上手にドキドキさせていただいたのに残念。ヒロインのキャラクターが具体的にならなかったのが原因か。
有川氏の著書を3冊連続で読んだが、いまのところ面白い順に おもてなし課>キケン>家を買う だなぁ。
さあ次は空飛ぶ広報室ですぞ。