読書について
- 作者: ショウペンハウエル,Arthur Schopenhauer,斎藤忍随
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1983/07
- メディア: 文庫
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こりゃ一回読んだだけでは分からぬな。
人に薦められてショウペンハウエル初めて完読。
何かこんなに直球で喧嘩売ってる本初めて読んだ。名指しで喧嘩売ってるんだもん。何故かこっちがヒヤヒヤしてしまった。
古くて生き残ってるものが賞賛されるっていったって、死んだ後にでしょう。愚者と呼ばれても、刹那的に生きてるうちに認められたいという感情は、そこまで否定されなくても良いと思うの。
深遠の真理を覗きたい人も目の前の享楽に溺れたい人も、どっちも好きにすればいい。まあショウペンハウエル的には綺麗な言葉や思想が破壊されるから許せないんでしょうが。
でも死んだ後の事なんて分からないじゃない。賞賛されようが、誰からも思い出されないものになり果てようが。なら生きてるうちに幸せになった方がいいんじゃないのかなあ。
私はどっちがいいんだろう。
自分が生きてることで、世の中がより良く輝かしいものになったらいい。それは出来るだけ持続的であるほど良い。
ってことは、古典と呼ばれる存在になりたいのかな。
でもなーすごい苦労するの目に見えてるんだよな。理解されないし。
大体、愚者が群れるってのは何でなんだ。そっちの方が多数決で勝つのなら、愚者に迎合する方が賢いのではないか。
ああ、だから巻末の言葉になるのか。
重き鎧も、今は翼ある衣、
苦しみは束の間、喜びは永遠。
(147P)