できることをしよう。
できることをしよう。: ぼくらが震災後に考えたこと (新潮文庫)
- 作者: 糸井重里,ほぼ日刊イトイ新聞
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/02/28
- メディア: 文庫
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旅立つに当たり本屋で購入。
正直表紙買い。このヤマトのトラックの写真は反則でしょう。
何故今更文庫化?と思ったが、忘れられそうな今だからと捉え直す。
「福島の特別な夏。」がいい。すごくいい。文章が上手じゃない(失礼)のがいい。迷いながら書いているのがすごくいい。
「具体的に祈れるようになるというだけで、願いはもう叶いかかってるんだ」(435ページ)
糸井重里の言葉だが、高校球児と福島との話からこれを引用できた彼の功績だろう。
野球は祈ることが出来る希有なスポーツである。そして一度しかない夏を祈りたくなるのは、ごく自然なことである。
いち高校野球ファンとして、長年の謎が解けた気分。そうかそれであんなに手に汗握ってかぶりつくようにして見ちゃうんだな。
クロネコヤマトの生存本能の話も良かった。
西條さんのどんどんアメーバーのように繋がり広がる話もよかった。力みすぎずそれぞれが出来ることをやる感じがすごくよかった。
悔しいけど、糸井さんってやっぱりすごいんだなーと感じた本でした。
読んでよかった。