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空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

コンビニ人間

 

コンビニ人間

コンビニ人間

 

 

芥川賞受賞ということで読んでみました。

仕事に貴賎はないと言ったって給料に差はあるわけで、向いてる仕事をしてるから褒められるという訳では無い。

同じように恋愛をしなくてはおかしい、結婚しなくては変だとマジョリティがマイノリティを排除しようとする。でも実際に枠から外れたとしたら、不気味だと理解不能だと恐れる。

うーんなんでしょうね。群れの心理ですかね。

 

 

仕事に関していえば、私は最低賃金反対派なんですよ。昔人間がやっていた仕事は機械が取って代わってやるようになって、今では機械がやる様な仕事しか出来ない人たちは職にあぶれる。生産性が上がったって社会の歯車に入ってない人を養うほど余裕はない。

なら、機械と同等ぐらいの賃金で働くしかなくないですか。

冷たいけど、能力の問題もあるし、向き不向きもある。向いてないのに期待するのは悲劇です。

でもそんなこと、声を大にして言えないでしょう。企業も学校も。

最低賃金上げたら、もっと悲劇が増えるだけです。

で、まあ人間としてドライで冷たい見方をしておりますので、この物語の主人公がコンビニに自分の生きる場所を見出したのは、それは幸せだと思うんですよね。バイトだっていいじゃない。そりゃ社員の方が雇用が守られるけど、そのぶん期待が増えて破綻するぐらいなら社員じゃなくていいと思う。

それを「社員にならないと変だよ」なんておしつけるのは、随分幸せな人ってことよな。

 

 

恋愛や結婚に対してもそうで、向き不向きがあると思うんですよね。…まあでも、こればっかりは向いてないからって言ってたら人口減っちゃうわけで、それは結構困ってるから一筋縄ではいかない…。私も強くは言えない…。

恋愛市場で弱者の私からすると、ほっといてくれ、と思う。し、結婚して一人前みたいな風潮ほんとどうにかならないかとも思う。

結婚してないのは、この人にクリティカルな欠点があるに違いないと思われる。自分自身でも何かがおかしいはずと自分を否定し続けている。本当は欠点なんて誰にでもあるのに、それがクローズアップされる。

…自然と恋愛できると思うなよ。

 

 

っと、感情的になってしまった。

本としては短めで読みやすかったです。

途中コンビニに侵入した仕切りたがりのおじさんが、最後に効いててよかった。

ハッピーエンドかどうかわからないのもよかった。

コンビニの仕事の描写がすんごいリアルでためになった。