テレビを見ない生活
我が家にはテレビがない。
携帯もワンセグ受信しない機種で、辛うじてカーナビにワンセグが映る機能がある。
こういう生活を、気付けば10年していた。
一人暮らしだった頃からテレビはただのBGMであった。いわゆる垂れ流しで、そのくせ一度見始めるとつい最後までみてしまうものであった。それゆえ仕事をしていない時間は、テレビの番組のスケジュールで緩やかに束縛されていた。
それに気づき、引越しを機にテレビを手放した。情報収集はラジオとネットである。
最初は世間から置いていかれるのではないかと不安だったが、蓋を開けてみれば不自由なことは何も無かった。むしろ自由になった。
今、家ではラジオを垂れ流しにしている。
ラジオはいい。何かしながらでも聞いていられる。視聴者との距離も近い。特集も知的興味を湧かせるものが意外とある。(ジャニーズの振興にはいささか辟易してはいる)
テレビがなくて困ることは、強いていえば話題のドラマの話についていけないぐらいだ。でもそんな話、うんうんと聞いていれば30分も経てば終わっているのである。どうしてもみたければDVDを買えばいいし、最近では優良配信もしているので後から見ることが出来る場合が多い。そこまでして見たいものは、残念ながら今のところない。
私が小さい頃のテレビは面白かった。科学系の番組も多く、子供ながらにわくわくしたものだ。
たまに実家に帰ってテレビを見たり番組表を見るが、そういう番組はもうほとんどないのだな。
その分、ブラタモリや鉄腕DASHがもてはやされているということなのだろう。
そういう現状を見るにつれ、やはりテレビは要らないなぁと思うのである。
主人は私より随分年下だが、やはりテレビを必要としていない。もっぱらYouTube、最近はTikTokで時間を浪費しているようだ。
何が面白いんだろうと思うのだが、まぁだらだらテレビを見ていた自分の姿と重なって見えるので、若者とはそういうものなのだろう。
高度成長期に爆発的に普及したテレビは、団塊世代には面白くて素晴らしいもの、団塊ジュニア世代からすればあって当たり前のものなのだろう。しかし時代は目まぐるしく変わっている。
あと10年後、テレビを見ている人の方が珍しくなっているかもしれない。