ゲラン田村氏にメイクしてもらってきました
プロのメイクすごいですってお話。
じつはメイクアップイベントに参加するのは初めてでだいぶ緊張していました。
田村氏「こんにちは、よろしくお願いします」
空太「よ、よろしくおねがいします」
すでにここでスッとしたイケメンさんにたじろぐ。
田「どんな風にして欲しいとかありますか?」
空「いえ、ないです」
田「じゃあ僕の好きなようにやりますね。パッと見た時に浮かんだイメージがあるので」
空「はいそれでお願いします(言いなり)」
曰く、瞳の色がかなり明るいブラウンなので、それを生かしつつ肌の綺麗さを見せるメイクにしますとのこと。おお…一瞬でそんなインスピレーションが湧くものですか…!
細かいところはほとんど覚えていませんので、頑張って印象に残った部分を書き留めます。
まずベース。
最初にスキンケアラインのラディアンスフラッシュを崩れやすい目の下あたりに塗り込む。
田「これはね、接着剤と思って。このあとの化粧崩れを3割防ぎます」
ファンデは迷わずトゥニュ ド ペルフェクション31
田「もう31番って肌してます、見てすぐわかります」
空「見ただけで分かるんですか…」
田「大体1万人ぐらいメイクすると見ただけでわかるようになるよ」
空「はあ(数が大きすぎてピンと来ない)」
田「今までに2万5千人ぐらいやってきました」
空「え、すごくないですか」
田「そうだね~1日10人やっても10年はかかるから…。いまはやっても1日6人ぐらいかな」
空「多い時だとどれぐらいやるんですか?」
田「昔すごい時は20人ぐらいやったね。もうね流れ作業。すぐ後ろで待ってるからね」
空「はえ~」
田「昔はメイクアップアーティストっていうのがすごく珍しくて、特に地方ではそうなったんだよね。すごい時には閉店間際でまだ5人まってるっていう」
空「すごいですね」
と言っている間にもサラサラとファンデーションを手で塗っていく。
田「塗り終わったら何もついてないスポンジで抑えるの。ほら、あんまりスポンジにつかないでしょ」
空「はい(言いなり)」
お次はコンシーラーのプレシャスライト01。
まず下瞼の目尻に入れます。
田「ここ皆意外とやらないけど、全然違うから。目の下に沢山塗るより目尻に入れた方が、塗る量少なくて済むしおすすめ」
手鏡を持たせて貰いながら惜しげもなくテクニックを伝授いただく田村氏。手つきが早すぎて覚えられません…!
その後下瞼と上瞼にもプレシャスライトを入れていく。
田「下に入れたら同じように上にも入れてください。バランスよくなります」
目から鱗です。
田「時間がある時とかちゃんとしたい時は、小鼻のわき、口角の下、鼻の真ん中にもいれてスポンジで抑えてね」
次はメテオリットコンパクトUVプロテクション。筆に取って目の下の三角ゾーンに置くように載せます。これだけでものすごく顔色が明るくなる…!もうどこに出掛けても恥ずかしくないほどの美肌に見える…!
田「肌がきれいな女優さん、綾瀬はるかとかはここに入れてるから」
明日から毎日入れます。
その後レ ヴォワレットプードルリーブル02をティッシュに出してブラシで載せます。載せたはずです。早すぎで覚えてません。
最後のスケッチ書いてる時にも、「僕みたいに目の色が黒い人は目の下のくすみは目の色が強いから気にならないんだけど、目の色が薄い人は目立っちゃうんです」と言っておられました。目の下のくすみをいかに解消するかは大切なようです。
アイメイク
まずは眉毛から。エクランスルスィルの1番濃い色とその隣の色を1対3になるようにブラシに取って、眉毛の始まりと終わりの部分に埋め込むように入れます。
あ、その前に何かで眉毛の下の皮膚の部分にファンデーション的な色をつけていましたね。何だったかな、それがプードルリーブルだったかな。
私は眉毛がしっかりしているのでほとんどアイブロウがいらないのですが、眉頭と眉尻は毛が少ないので、アイブロウを入れた方がやっぱりいいみたいです。一番サボってるよ…。
アイブロウ塗った後に、「しっかりメイクする時は」と言いながら、眉毛の下部分にプレシャスライトを輪郭をとるように塗ります。もう眉毛にかかる感じで塗ります。
不思議なことにそれだけで眉毛がはっきりする!
次。アイライナーはクレヨンユー05 のカーキ色。
田「目が明るいブラウンだから、ブラウンのアイライナーでもいいんだけど、カーキがおすすめ。鏡を下の位置で45度になるように持って。それを顎を引きながら見下ろすようにすると目を閉じずにアイライン引けるから」
鏡の持ち方まで教えてもらいました。
田「目の下をやるときは顔の上に、目の際をやるときは顔の下に。こうやって鏡の位置を変えられる人はメイクがうまい人だよ」
ふむふむ。
田「アイライナーは睫毛の間を埋めるようにって言うけど、睫毛の上でいいからね。横に一直線に引いてから、小さいブラシで境界線をぼかして、目尻をすっと伸ばす」
その後、「これはやらなくて良いよ」と言いながら瞼を持ち上げてキワキワのところにアイラインを入れていきます。
田「これ粘膜に書いてるんじゃなくて、その上の皮膚の部分に書いてるの。これやろうとすると目の中に色が入ってきちゃうから、やらなくていいから。女優さん用」
なるほど。アイライナーの苦手が克服できそうです。ちなみにメイクしてから5時間ぐらい経ってますが、全然目の中に粉が入ってこなくて嬉しい。ハードコンタクトだから粉落ちはすぐわかるのです。
そして新商品のパレットサンククルール。こちらも迷わず06番の優しいピンクのパレットをチョイス。
まず中央のシアーなピンク(ピンクか?)を筆に取り、さっきのカーキのアイラインをぼかすように色を載せます。
田「これを左右に10回」
1234と筆を動かす度に数を数える田村氏。こだわりの10回です。
そして左から2番目のキラキラしたピンクをアイホールに伸ばす。
田「締め色は両方筆に取って、目尻に入れる。目は球体だから、絵でいうところの球に影を入れるイメージで」
なるほど!
そして一番明るい左のピンクは上瞼の中央に置くように載せる。
田「これも球体をイメージして、光が当たるところに明るい色ね」
なるほど…!!圧倒的な立体感が出ます。なのにメイクが濃くない。
田「次はマスカラです。マスカラするとまたイメージ変わるよ」
空「(ビューラーを当てられながら)ビューラー苦手なんです…」
田「ビューラーなくてもゲランのマスカラは上がるよ」
と、シルダンフェールのウォータープルーフ。「真っ黒がいい」と呟いていました。
田「マスカラは根本に揺らすようにしてつける。ぐ、ぐっと。で、最後にスッと伸ばして」
今まで根本にぐぐっと入れてからすっと伸ばすのを3往復させていましたが、毛先に伸ばすのは1回きり。おかげでだまになってないのにしっかり睫毛が上にあがってる。
田「根元に入れることで下がりにくくなるから」
勉強になりますー!
睫毛があがっただけで一気に目の中に光が入るようになって、顔が優しく見えるようになりました。
そして次がリップ。
キスキスリップリフトで色味を滑らかにした後に、スティロレーヴル44で輪郭をとる。覚えてないけど下唇の下部分にプレシャスライトを入れていたかもしれない。
ラ プティットローブノワールリップの060ピンクをのせます。
と、途中から思いついたのか同リップの010ベージュの明るい色を載せる田村氏。
近くで見ていたBAさんが「いい色ですねー!」と唸っていました。
やっぱりここでも立体感らしく、明るい010を唇の光の当たるところに載せることでふっくらと見えます。
そしてチーク。
ローズオジュ03のオレンジ系を笑った時高くなる時の頬にふんわりと。
田「チークは一番最後ね。目とリップの色をつなぐものだから、中間の色を選ぶとまとまりが出ます。チークを最初に塗るから浮いちゃう」
おおー…!そんな風にチークを選んだことなかったです。
ちなみにチークをつけすぎちゃったら、コットンを豪快に半分に割いたもので掃くといいそう。コットンのちぎった方のモワモワ部分ね。
田「よごれたらちぎればまだ使える」
ニヒルに笑いながら教えてくださいます。ちょっと可愛い。
仕上げがお粉。メテオリットヴォワイヤージュ。
田「ゲランの製品の中で一番技術が進んでいる商品がこれ(もっとかっこいい言い方してたはず)」
大きめブラシでとって、フワフワとのせる。
最後の最後でブラシで余計な粉を落とした…はず。もしかしたらベースの最後だったかもしれません。
仕上がって鏡を見せてもらったら、もう別人。
メイクすると顔がきつくなるのに、すっごい優しげになってる。不思議すぎる!
田「空太さんは一つ一つのパーツがはっきりしてて派手だから、普通にメイクするとメイクしてます、って感じになっちゃう。でも肌のきれいさと目の色を活かすといいですよ」
みたいなことを言われる。これがプロか…!
メイク終わってカウンターに戻ってBAさんと使った商品を見ながら感想戦をしていると、すっとやってきて手鏡を置いていく田村氏。にやっと笑いながら立ち去る姿は「綺麗に仕上がったでしょ」と無言で言っているようでまじ格好よかったです。
最近ハマっていることなどを雑談がてら聞かれ、ペットの話をすると、「俺家に全然帰らない生活を四半世紀してるから、ペットを飼うって感覚が分からないんだよね」と言っておられましたが、一体おいくつなんですか。若々しくてあられる。
仄かに手首から香るフローラルな香りにもうっとりしていまいた。ゲランの香水なんだろうけど、なんでしょうね?白檀的な…(匂い音痴)
もう夢のような時間でした。本当にありがとうございました!
ここ最近ゲランで買い物してばっかりでただでさえ金欠なのにまたファンになってしまいましたどうしてくれますか(歓喜)。
田村氏のスケッチ。かわいーきれいー!
そして頂いた名刺からいい香りがする…!セクシーです。
求められていないのに写真を載せていくスタイル。
来月にはファンデのリニューアルと、リキッドファンデ用のブラシが発売されるということなので、トゥニュドゥはその時に買います!(買うんか)
そろそろいい筆が欲しいなー。(まだ買うんか)