昆虫こわい
昆虫(好き過ぎて)こわい、ということですね。
夏休み子ども科学電話相談の先生シリーズ。どうしてこうも変態さんが多いのか(褒めている)。そして皆さんやはりクレバーな文を書かれる。
川上先生はウィットに富んでリズミカル、小林先生はドライで淡々としながら情熱が垣間見え、この丸山先生はとにかくワクワク楽しい臨場感が味わえる文章。
虫のこと好きではないけど、こんなに色形、サイズが違うのがいるなんて驚き。人類滅んだら次は昆虫の世紀だろうな。
とにかく虫が好きな大きな子供たちがキャッキャしながら虫を観察、採集している。それがこちらも楽しくなる。また、国ごとに違った文化も見えて、旅行記でもありこれまたワクワクする。
しかし巻末には、果たしてどれほどの労力がかかったのか、計り知れないハネカクシの系統樹があり、素人からもすごい研究なのだと思い知らされる。本はいいですね、そんなすごい人の研究を1000円そこそこで読めるのだもの。
実生活には役立たないが、こんな世界があるのだと読書の醍醐味の一つを味わうことが出来た。おすすめ。もちろん、鳥の川上先生と恐竜の小林先生の本もおすすめです。