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欲望する「ことば」

 

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

欲望する「ことば」 「社会記号」とマーケティング (集英社新書)

 

 

久しぶりに本を読み終わる。

新しい言葉が社会現象をより強調するのはなるほどという感。

しかし最後の、ネット時代の社会記号としての言葉は誰がつくるのかという対談は、結論が出たような出ないような腑に落ちないものであった。サラリーマンが作るといえばそうなのだが。メディアを運営している人達が選別するのだからそうなのだが。

 

最近だと何があったかと考えると、「忖度」なんかはかなり社会記号でありすっかり定着したなぁと思う。それまで確かに「空気読んでやっとく(やっとかない)」みたいな行動はあったが、果たして「忖度」が話題になる前はどのように表現していたか覚えていない。察するとか上手いことやっとくとかか?

忖度的行動は昔からあったろうが、それが忖度という言葉でより意識されているのは間違いなかろう。でもその言葉、どうやって生まれた(流行った)んでしょうね?

ラーメンの家系という表現も誰がしはじめたんだろ。

そうやってことばについて考えたこと無かったから新鮮であった。