空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

耳を洗う

こどもとお風呂に入りながら、ガーゼで耳を洗ってあげる。

小さい頃、私の祖母が同じようにしてくれていた。

少しザラザラとした感触で気持ちよく、一緒にお風呂に入るのが楽しみだった。

祖母は今老人ホームに入っている。

もう私のことは思い出せないかもしれない。

でも私は覚えている。

おばあちゃんも、おばあちゃんのおばあちゃんからやってもらったのかなと思いながら、私のこどもの耳を洗う。

100年以上の時間を経て、受け継がれていくのだ思いながら、今日もお風呂で耳を洗う。