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空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

単純な脳、複雑な「私」

単純な脳、複雑な「私」

単純な脳、複雑な「私」


随分と長い間積ん読になっていたが、ふと本当目があったので読んでみた。
著者の池谷裕二は羽生善治との対談や糸井重里との共著などで何度か読んだことあった。実にわかりやすく脳科学について説明してくれる貴重な人材である。
今回も楽しく読めたのだが、ずっとこの本を放置していた理由が、タイトルの影響だったということがよくわかった。タイトルだけ見ると、「私ってすごくナイーブで複雑で神秘的で特別なの。うふ」って感じのスイーツ()臭が漂っているからだ。よくあるなよなよした自分慰め本かと思っていた。イラストもそんな感じだったし。全然違いました。
脳の働きについては他にも何冊か本を読んでいるので、大体聞いたことのある内容だったのだけど、忘れているのを思い出しながら読めたので、より理解が深まったと思う。
いかに自分が感じている世界が曖昧であるかということを実感させられる。
自由意志があるかどうかという問いに対しての池谷さんの答えが気持ちいい。ま、考え出したらきりがないから主観でいいでしょう、ってさっぱりしている。
そういえばちょうど最近、まだ科学でとけない13の謎という本にも同じようなことが書いてあったな。
何かをしたいって思うことは、確かに行動してから出現すると思う。よく言う、悲しいから泣くんじゃない、泣くから悲しいんだというのと同じですな。



ふむ。しかし考えさせられるなあ。フィードフォワードだけではダメで、フィードバックがないと進化しない。よく自分のことを俯瞰で反省せねばね。
なかなか社会人が読むと仕事を振り返るいい機会になる本だと思う。単純に脳科学の本を読みたければ!たしか海馬というのが一番分かり易かったはず。ちなみに一番面白かったのは羽生善治との対談本、単純に、シンプルに考える、だったかな?あれがやっぱり面白い。


あ、あとこの本は発行が2009年なのですでにちょっと古いです。多分研究はより一層進んでいると思うので、新しい本を読まれることをお勧めします。