阪急電車
しいていえば、それは愛だ。
電車での移動中に読了。
軽く優しい、ひとびとを愛する物語。
有川浩の、手すりを指先で撫でて歩くような言葉が好きだ。錆も、落し物も、色あせも、まるごとその凹凸を確かめるような。
少しだけ涙ぐんで、読後にほっこりする。
また有川小説読み返そうかな。
個人的なツボは、圭一くんが(おそらく口早に)説明した、
(引用開始)
「ああ、違うよあれは。自衛隊の汎用ヘリ。マスコミのヘリはあんなにきれいな編隊飛行はできないよ。ほら、五機編隊で高度も一枚板に乗ってるみたいにぴったり揃ってるだろ。感覚もまったくブレないし。井丹に駐屯地があるからこの辺はたまに飛んでるよ。訓練か何か知らないけど」
(引用終了)
これがツボに入って吹き出しそうで危なかった。有川節吹きすぎやわ。