「量子論」を楽しむ
「量子論」を楽しむ本―ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる! (PHP文庫)
- 作者: 佐藤勝彦
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2000/04
- メディア: 文庫
- 購入: 25人 クリック: 101回
- この商品を含むブログ (39件) を見る
楽しむどころじゃなかったよ…難しい。
でも、理科に詳しい人ほど理解に苦しむかもしれない、学校で習ってきたのとは違うから。
つくづく、せめて相対論は勉強させてほしかった。或いは、今まで分かっているからって真理とは言えない、と言って欲しかった。
量子論の本です。と言っても小難しく書いてあるわけではなく、しかも古典力学と言われるニュートンの時代から遡って説明してくれている、親切な本です。
ただ、一生懸命易しく説明してくれているんだけど、分からないところがある。私の頭の問題でしょうね。考えるんじゃない、感じるんだ!で強行読破。
でも面白かった。この本の中での真骨頂は、5章からだと思う。量子論の不確かさと、そうじゃなきゃつじつまが合わない事実と、とは言え三次元の世界には当てはまらないところが押し問答してる。
表裏一体というか、対極図みたいになっている、というくだりには納得。
マクロの世界でも、二つのバランスの間にある世界ですからね。
しかし面白い。理解しきれないところに脳の限界を超えた壮大なものを感じる。面白い。
まだ量子論知らない方は是非触れてみて下さい。芸能人がどうとかいう番組よりよっぽどエキサイティングですよ!
あ、でもどうせ読むなら、ミチオ・カクのパラレルワールドの方がいい。絶対いい。あれは名著です。