空太のそら言

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サイエンス・インポッシブル

サイエンス・インポッシブル―SF世界は実現可能か

サイエンス・インポッシブル―SF世界は実現可能か


物理マジ面白すぎる。
みんな大好きミチオ・カク先生の本です。去年発行されてるから、割と最近の物です。
インポッシブルとある通り、透明人間やタイムトラベルなど、「いやいや無理っすよwww」と半笑いされそうなことを、ものすごく真面目に物理学的に語っている。あまりに真剣に書いているので、途中で一般人の私は置いて行かれた。正直わけわからん。
でも例え方が上手くて、つい分かったような気分にさせてくれるのがミチオ先生のいいところ。何となく、人には説明できないけど、わかる。


一番おもしろいのはさ、やっぱり自分の想像をはるかに絶する法則が、この空間を支配しているってことだよね。そういう意味では特殊相対性理論はかなりのショックと感動を与えてくれた。
ダークマターって意味分からん物質がふよふよしてるかもしれないとか、反物質ってやつがあるとか、11次元とか、もう想像が及ばないもんね!すごいよね!
なんて刺激的な時代に生まれたんだろう。喜ばしすぎる。


理科ってさ、学校出たらあんまり関係なくなるでしょ。だから最新の研究とか分かんないんだよね。学生時代の知識で停止している。でもそれ絶対勿体ない。学問はかくも進んでいるのだから。
学生の頃に、理科系の授業が好きだった人は、ぜひ読んで欲しいなあ。いやこの本じゃなくてもいいけど。
私は、ミチオ先生に出会って、苦手だった物理が大好きになった。それまでの私の中の物理って、てこの原理とか、運動の話とか、記憶したり計算したりばっかで面白いものではなかった。でもそれは、物理の中でもほんの針の先のものだったんだよね。学校ってとこは、ほんと勿体ないことするよね。教え方一つで全く興味の発生が変わるのに。


久し振りに長いレビューを書いた。それだけ面白かったんです。でも読むなら「パラレルワールド」の方をおすすめします(えー!)。