空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

早実VS.駒大苫小牧

早実vs.駒大苫小牧 (朝日新書)

早実vs.駒大苫小牧 (朝日新書)


2006年の夏は今でも忘れられない。
高校野球が好きで、テレビで見てるんです。2006年夏の大会も、うだるような暑さの中で見ていた。いつになく食い入るように。
緊迫の投手戦、伝説の決勝再試合。
斉藤VS.田中。
あれはほんとうに心を揺さぶられた。試合が終わってしまうのが寂しかった。


ふと、そんなことを思い出して買ったのがこの本。
あの日の決勝戦の2日間を丁寧に書き上げてる。両校の人となりまでわかって、にやりと笑ってしまったり、もらい泣きしたり。
いや、しっかり取材してるのが伝わる、"固い"本。
冷静に自分の立ち位置を見ている者、大人の葛藤、不祥事、我が儘な世間。いろいろドロリとしているけれど、甲子園のグラウンドにだけは、ドロリとしたものも入ってこられなくて、駆けずり回る少年たちを包んでいる。
そんなイメージでした。
良い息抜きになりました。