空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

平坦であるという幸福

知らなきゃ良かった、と何度も思う。
例えば先週の日曜日は本当に幸せで、夢みたいな一日を過ごした。その日と比較すると、会って話ができた今日の幸福感が全く薄くなってしまって、逆に物足りなく感じる。
幸福感なんて過去との相対評価でしかない。大きな幸せの後に更に大きな幸せが来続けることなんてない。山の後には必ず谷があるように、幸せはやがて頂上を迎えて下降する。
大きな幸せを感じれば感じるほど、その落差に落胆するんだ。
だから、ただただ真っ直ぐな、平坦な世界に生きていることはつまらないと思っていたけど、実はそれ自体が幸福な証なんだと、今日気がついた。



もう、知ってしまったんだから戻れない。
ただ、頂上まで登ってしまったから、あとは下降していくのをただ受け入れればいい。やがてなだらかな道に戻る。


メールは来ない。多分今日は来ない。放っておいたら週明けまで来ない。
いい。いいんだ。