空太のそら言

隠れオタクのぐうたら

大好きな人の結婚式の二次会に行ってきた

ぼーっとする。
私は最低な人間だ。いつも自分のことばかり。
















幹事補佐をしつつの参加だったので、気付いたら終わっていたってかんじで。
早めに会場入りして準備して、早く来たゲストたちをもてなして、ふと気付いたら新郎新婦が到着して、ばたばたと裏で進行係をしていたらお開きになっていた。
ずっとみぞおちを親指で押されてる感覚があって、痛くて、無理矢理笑顔を作りながら幹事補佐をこなした。
なるべく我に返らないように自分から仕事を見つけて、新郎新婦に最大限近付かないようにして。




とびきり可愛くめかして行った私は、それなりに男性たちを魅了することができた。





ああ、だめだな。思い出そうとすると頭が停止する。思い出さないようにとブレーキがかかる。
最後に、出口で待つ新郎神父と抱擁したときに、アノヒトに急に首の付け根を触られて動揺。
キスシーンがあったり、アノヒトが新婦を下の名前で呼んだり、入籍報告があったり、そういうのは今思い出すと何かをえぐられるね。その場では大して何も感じなかったのにね。
でも意外と涙は出ないものだね。出そうなのにでない。
泣いちゃった方が楽になるのに。






ボーッとする。目眩みたいに景色が回る。お酒なんて飲んでない。
ばかだな私は。
大層幸せそうな新郎新婦じゃなかったか。
そんな幸せな新郎に甘えてどうするつもりなんだろうな。ばかだな私は。
バカだな。
愚かだな。
愚かな7年を過ごしたな。
片想いにしちゃ、長すぎたよな。













そう言って、何もかも諦められたら楽なのに。
自然にしていいと言ったアノヒトの言葉にまだすがりついている。
なんか、でも、もういっそ泡のように消えてしまえたら良いのに。
最初からなかったみたいに、悲しみも喜びも全部消えてしまえば良いのに。





ああ、痛い。
心が痛い。ようやく一粒涙が出てきた。